人形のサイズ:三五番親王
裂地:正絹西陣織有職向鸚鵡文
屏風・台:駿河金彩加工・天竜桧
【人形工房 平安道翠のこだわり:小川和紙】
雛人形の衣装を製作する際、裂地の裏には型紙が貼られますが、こちらの人形の衣装には埼玉県の伝統的手工芸品である、小川町の『小川和紙』を用いています。
型紙となる和紙の縁だけに糊打ちをしてから裂地に貼り付ける「袋貼り」という技法で一枚一枚丁寧に裏打ちしており、しなやかさと張りのある衣装に仕上がります。
また、和紙を使用することで、衣装の線や形の耐久性が生まれ、調湿効果や防虫効果も期待できます。
【人形工房 平安道翠のこだわり:木手】
樹脂製ではなく、一つ一つ椴木を彫り製作した手を使っています。
【人形工房 平安道翠のこだわり:本石帯】
束帯を構成する要素の一つで格を表しています。
こちらの人形は、黒皮製の帯に石を縫い付けた『本石帯』を使用しています。
【人形工房 平安道翠のこだわり:魚袋】
こちらの人形は、束帯を構成する要素の一つで、石帯の右腰に下げた装飾品である「魚袋」を身に着けています。
宮中に出入りする際の符として用いられたとされるものです。
【人形工房 平安道翠のこだわり:本唐衣】
人形の衣装は、実際の着物と同じように襟裏は同じ着物で仕立て、実際の唐衣と同様のつくりになっています。
【人形工房 平安道翠のこだわり:6枚縫合】
人形の衣装は、本来の着物の仕立てと同じように6枚の布を縫い合わせた仕立てをしています。
さらに、重ねの色目が綺麗に見えるように、裾重ねを一マずつ寸法を変えて仕立てています。
【人形工房 平安道翠のこだわり:刺繍裳袴】
人形の衣装は裳袴を固定する帯(小腰)に唐衣と同じ裂地を用い、引腰に五色の紐をつけた本式に準じた形式や、裳に施された刺繍など、手の込んだ仕立ての裳袴をつかっています。
《向鸚鵡文・向蝶文》
正絹西陣織有職の衣装は、縁起の良い柄と言われる吉祥文で殿の『向鸚鵡文』には、勉強や習い事の上達、姫の『向蝶文』には美しい人に育つようにという願いが込められています。